訪問看護

平成から令和に移行する時に、仕事の関係で訪問看護の世界を知る事になった。

 

国が在宅医療に舵を切ったのは1981年、インスリンの在宅注射の診療報酬を制度化した事による。

核家族化が始まる前は、在宅医療が中心で終末期を家庭でということが中心だった。今は核家族が普通で、医療も病院に頼り、終末期も病院ということが中心になっている。

高齢化が進み、長期入院の増加は現状の施設数では対応できず、その医療費増大が大きな問題になり在宅医療に転換した。

 

自宅が治療現場になり、医療報酬も認める事になった。

その国の方針の結果、生まれたのが訪問看護だ。在宅治療は医療器具の扱いはもちろん専門知識と経験を必要とする看護師の仕事だ。

 

病院内の看護師は多くのスタッフと仕事をするが、訪問看護は基本的には一人で活動する。患者やその家族の対応がひとりの看護師に任せられる。コミュニケーションを含め負担は大きい。

 

看護師は訪問先へ移動しなければならない。移動距離も負担になる。

 

一方で介護施設のスタッフが未熟で多くのトラブルを起こしている。

その殆どが施設の経営者の問題である。高齢化社会になりビジネスチャンスと捉えた結果、施設は一気に増えたが、介護の知識も技術も持っていなかった。

未経験の若者の職場になった。核家族で高齢者との接点もない人達が前線に出たが教育もできなかった。

 

人の尊厳という事にも無知のままだ。

 

看護師の仕事と比べると結果は歴然としている。

 

そして、訪問看護の仕事は更にその先にあるのだ。